宮城名産!油麩(仙台麩)とは
宮城県を代表する名産物である、油麩(仙台麩)についてご紹介します。
以下目次です。
- 油麩(仙台麩)とは
- 油麩(仙台麩)の歴史
- 油麩(仙台麩)の使い方
1. 油麩(仙台麩)とは
写真提供:宮城県観光課
油麩とは
油麩(仙台麩)とは、宮城県北部及び岩手県南部地域に伝わる油で揚げた麩です。読みは「あぶらふ(せんだいふ)」です。麩には生麩や焼き麩と様々な種類がありますが、油麩は「揚げ麩」に分類できます。仙台麩という呼び名は㈱山形屋商店の登録商標のようです。特に宮城県では登米市で製造が盛んであり、宮城県を代表する特産物として名物となっています。
何でできているの?
一般的なお麩同様に、小麦粉を水で練ることで作り出したグルテンを材料としています。油麩は小麦粉由来のたんぱく質であるグルテンを練って棒状に成形し、油で揚げることによって作られます。油で揚げるという製法から、特徴としては風味が豊かであること、栄養価が高いこと、肉にも劣らない満足感があることなどが挙げられます。
縦長でフランスパンのような見た目が特徴です。
2. 油麩(仙台麩)の歴史
麩の歴史と油麩
そもそもお麩というものは、鎌倉時代頃に宋や元といった中国王朝から渡来した禅僧によって伝えられたと言われています。以来日本の食文化に浸透し、江戸期には庶民の食材として日本各地で焼き麩、揚げ麩、生麩、麩菓子など様々な発展を遂げました。中でも油麩は主に宮城県北部及び岩手県南部と、伊達政宗に知られる旧仙台藩の領内で食されてきたと推測されます。全国的にも油で揚げた油麩は珍しく、特に宮城県の名産品として知られています。
写真提供:宮城県観光課
登米市の名産品としての歩み
油麩(仙台麩)の製造者は宮城県内でも県北地域の登米市内に集中しています。地域に伝わる伝統食だったと言われており、明治初期より製造を続ける業者も存在しています。地元の特産品として愛され、肉じゃがなどの煮物に入れたり、鍋料理に使われることもあります。また、たびたび健康食品、ダイエット食としてメディアに取り上げられて来ました。また、近年のB級グルメブームのさなか、油麩を使った「油麩丼」が注目を集めています。
写真提供:宮城県観光課
3. 油麩(仙台麩)の使い方
油麩の代表的な使い方
やはり代表的な油麩(仙台麩)の使い方としては、肉じゃがなどの煮物、そして味噌汁などの汁物に使われることが多いです。程よい油分から、煮物や汁物にコクと満足感がプラスされます。また、ダシと旨みをよく含むので、すき焼きなど鍋物との相性も抜群です。他にも茄子炒めやチャンプルーなど炒め物にも使うことができるまさに万能の食材です。
一風変わった使い方
その他にも、そのままバゲットのように使うことでラスクやフレンチトーストなどなど様々な使い方が考案されています。ちょっと驚きですね。
以下レシピのリンクを掲載します。
煮物、炒め物などジャンルごとに多くのレシピが掲載されています。創作料理など珍しいものも
とっつきやすいレシピが多いです。ぜひお試しあれ。